４舎 ３２ ページ34
意識が落ちかけ、水の入ったコップすら
ぼやけて見えた時
貴「仕方ありませんね……犬士郎さん、失礼しますよ」
という声が聞こえ
私が手に持っていたコップを
取ったAはおもむろに
コップの水を口に含み
貴「ん……」
犬「!////」
口移しで私に水を飲ませてきた。
想定していなかった事態に私が固まっている間に
Aは舌を使い、私の喉に
水を流し込んだ。
犬「……っぷは、な、何を/////」
貴「少しは意識がはっきりしましたか？」
そう言いながら、くすりと笑うA。
あぁ、十分すぎる位はっきりしたとも/////
貴「せめて、このコップに入っている分は飲んでくださいね。私は仕事に戻りますが、何かあったら通信機で呼んでください」
犬「あ、あぁ…」
「では、失礼します」と一礼をして
部屋を出て行ったA。
……取り合えずコップの水を飲み切らねば…
水を飲み終わると、心なしか
のどの痛みが柔らいだ気がする。
それにしても、
まさか口移しで水を飲まされるとは
思ってもみなかった。
まだ……唇の感触が残っているな…
犬「…って、私は何を考えているのだ！？」
邪念を振り払おうと頭を振った瞬間
ズキンとした痛みが襲ってきた。
犬「うっ……大人しく寝るか…」
そう呟き、横になると
たいして時間を置かずに
睡魔に襲われ、私は意識を手放した。
犬「……む…」
眠りについた後、私は
ふと喉の渇きを感じて目を覚ました。
飲み物を取りに行こうと、起き上がろうとした時
額に何かが貼られているのに気付いた。
犬「……冷却シート、か？」
額に手を当てながら、ベットの横にある
テーブルに視線を向けると
そこにはスポーツドリンクの
ペットボトルと紙袋が置いてあった。
おそらくAが
用意してくれたものだろう。
ペットボトルを手に取り、
飲もうとした時
ガチャッ
貴「あぁ、起きてたんですね。身体の調子はどうですか？」
犬「Aか。朝よりは大分楽になった」
貴「それは良かった。リンゴ持ってきましたけど、食べられそうですか？」
リンゴ…そう言えば、
朝から何も食べていなかったな。
犬「あぁ、貰おう」
貴「わかりました。あ、そうそう。翁さんから薬を貰ってきたので、飲んでくださいね」
そう言ってテーブルの上の紙袋を
示した。
中には錠剤が２種類と説明書。
ふむ、１日２回。飲む際には
３時間以上空けてから……
犬「……そう言えば今何時だ…」
貴「４時過ぎですよ」
犬「そんなに寝ていたのか…」
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SHANA(プロフ) - はい、楽しみにしてますね！ (2018年1月1日 0時) (
レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - SHANAさん» コメントありがとうございます！続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
SHANA(プロフ) - 続編楽しみにしてます！続きとってもきになりますね！毎回楽しみです！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 大丈夫です！ (2017年12月17日 9時) (レス) id: d3e7e2edb6 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 忍さん» 忍さんコメントありがとうございます！それと、胃は大丈夫ですか？！ｗ (2017年12月16日 14時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2017年12月7日 1時
