５舎 １８ ページ20
ウ「う……負けてしまいましたか…」
貴「はい、私の勝ちです。ですが、ここまで気功を自在に操れるのは見事だと思いますよ、ウパさん」
ウ「それは貴女もでしょう？Aさん。“気”の具現化なんて高度な技術、話には聞いていましたが初めて見ましたよ」
貴「鍛錬の賜物…と言ったところですよ。立てますか？」
ウ「あ、はい。ありがとうございます」
ウパさんに手を差し伸べると、
彼は腹部を押さえながらも私の手を掴み
立ち上がった。
流石に力を入れ過ぎましたかね？
貴「……失礼しますよ」
ウ「え？」
呆けたような顔をするウパさんに構わず
腹部に手を当て、怪我を自分の身体に移し替える。
その瞬間、激痛が身体全体を走ったが、
この程度の痛みなら顔に出さずにいられるだろう。
ウ「痛みが……消えた？Aさん、一体何を…」
貴「秘密です」
驚きの表情で私を見つめるウパさんに
くすりと笑いながらそう告げると
ウパさんが息を呑んだのがわかった。
猿「A、休憩はいるか？」
近づいてきた猿門さんに
そう聞かれたが、私は首を振った。
貴「いえ、無しでも構いませんよ」
猿「そうか。なら早速始めるぞ」
貴「審判は誰に？」
猿「２番に任せてきた」
貴「猪里さんではないんですねｗ」
猿「アイツに任せたら碌な事にならねぇからな……じゃあ、やるぞ」
貴「いつでもどうぞ」
リ「御二人とも、用意は良いですか？」
猿「あぁ」
貴「はい」
鍛錬場の真ん中で猿門さんと
向かい合うと、周囲の空気が変わったのを感じた。
猿「(へぇ、この程度の威圧じゃ脅しにもならねぇか…)」
貴「？何か言いましたか？」
猿「いや、気にするな」
リ「それでは……初めっ！！」
リャンさんの声が響くと同時に、
私は猿門さんに向かって駆け出した後
顔めがけて回し蹴りを放った。
猿「！？(早いっ！)」
回し蹴りを躱されるのは想定内だったため
すぐさま次の行動に移る。
蹴りを避けるために後ろに下がった猿門さんの
重心がかかっている方の足を狙って
姿勢を低くした状態で足払いを放つ。
猿「甘い！！」
が、足を払う前に猿門さんは
自ら跳躍し、その勢いのまま
上から私を抑え込もうとしてきた。
しかし、襟首を掴まれる瞬間
貴「はっ！！」
私は猿門さんの胸に掌底突きを叩き込み
力が緩んだ隙を見逃さず、
猿門さんの下から逃れた。
さて、ここからどうしましょうかね
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SHANA(プロフ) - はい、楽しみにしてますね！ (2018年1月1日 0時) (
レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - SHANAさん» コメントありがとうございます！続編も楽しんでいただけるよう頑張りますね！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
SHANA(プロフ) - 続編楽しみにしてます！続きとってもきになりますね！毎回楽しみです！ (2017年12月31日 23時) (レス) id: a25e95bc5d (このIDを非表示/違反報告)
忍 - 大丈夫です！ (2017年12月17日 9時) (レス) id: d3e7e2edb6 (このIDを非表示/違反報告)
魔夜魅月(プロフ) - 忍さん» 忍さんコメントありがとうございます！それと、胃は大丈夫ですか？！ｗ (2017年12月16日 14時) (レス) id: 24c3ac3236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：魔夜魅月 | 作成日時：2017年12月7日 1時
