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「A〜っ！」
そう言って、大声であたしに手を降ってくるのが1人。
「遅くなってごめん！」
あたしの彼氏だ。
「大丈夫、あたしも今来たとこ」
「そっかあ！なら良かったんだけど、」
「ん？どしたの 涼太」
「なんか いっつもごめんな？ こんな時間まで待ってくれてて‥」
「それは仕方ないよ。涼太 生徒会長だし。涼太のためならいつだって待てるよ？」
あたしがそう言うと“んふふ”って笑って手をギュッと握ってくれた。
彼と付き合って約1年。
それまで平凡だった日々に幸せが舞い降りてきたような 新しい毎日。
涼太は優しくてあたしをいつも優先してくれる。
だけど、1つだけ引っかかるところがあるんだ。
「ねぇ 涼太？」
「ん？」
「何であたしのことを好きになってくれたの？」
「ん〜‥あんまり言いたくないんだけど、聞いちゃう？笑」
「嫌ならいいんだよ？」
「いや、話す！話したい！」
「お願いします笑」
「おう！」
――こうして、あたしと涼太の物語が始まる。
＊
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作者名：ほじゅほじゅ | 作成日時：2015年2月24日 0時
