【銀魂】万事屋一の美少女は金より銀がお好き

銀さんだから ページ7

「銀時様、さっちゃん様！お怪我はありませんか！？」


「あぁ、こいつは少々頭をやられたが、元からだ、大丈夫。」


「3人とも、ありがとうございました。

新八様、神楽様、やっと･･、やっと思い出してくれたんですね、銀時様のことを･･･」


心なしかたまは涙ぐんでいる様に見える。でも、



「え･･、一体何のことですか？」


2人とも、まだ思い出していない。･･･まだ、だけど。



「良いんだ、たま。そういう奴らさ。例え俺が誰だろうが関係ねぇ。死にかけてる奴が居れば、何も考えず助けに来る。気に食わねー事には黙っちゃいられねー。後先考えず体が動いちまう。

そういう馬鹿な奴らの集まりなのさ、万事屋は。――――そいつだけは忘れちゃいなかった、それがわかっただけで十分だ。それさえ覚えておけば、リーダなんぞ誰だろうがやっていけるさ」


「銀さん！/銀時様！」


「お前らのおかげで命拾いしたぜ、ガキども。まぁその･･なんだ、色々、ありがとよ。

････元気でやれよ、万事屋。」



寂しそうな顔をしてそう言った銀さん。


･･･やめてよ、なんだかこっちまで泣きそうになるじゃんか。


銀さんは『俺が誰だろうと関係ねぇ』と言ったけど、私はそうは思わない。


確かにみんな、死にかけてる人がいたら何も考えず助けに来るよ。




･･･でも。


あんなに直ぐに体は動かない。



絶対に失いたくない、心の奥の方で繋がっている銀さんだからこそ、動けたんだよ。




いつもより小さく見える後ろ姿に、心の中で語りかけた。

夕暮れ、橋の上にて→←金でもセピアでもない、

ラッキーキャラ

来島また子

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