【銀魂】万事屋一の美少女は金より銀がお好き

え、今のって、 ページ35

大好きな香りに包まれながら口を開く。


「銀さん、これからも私を幸せにしてください」



それはつまり、これからも一緒に居たいということ。



「ったく、逆プロポーズかよ」


「な･･･ッ！そういう訳じゃ･･･！！」



「言われなくてもしてやるよ。

あーぁ、せっかく銀さんが最後の選択のチャンス与えてやったのに。

もう俺、手放す気なんて微塵もねーから。」



･･銀さん。


「上等だよ。こっちだって離れる気なんて無いんだからね、この前も言ったけど。

墓場まで追い回してやる」



「墓場も同じだから逃げ場がねーな。」


「あぁ、確かに」



クスリ、と笑い合って、ふと気づく。



「･･･あれ、今のって、」



「さっき逆プロポーズされたからな。こうでもしなきゃ男が廃るってもんよ

つーかどうせその内するんだから良いだろ？予約ってことで。」


瞼の奥が、熱い。



「え、泣いてんの？マジで？ちょ、待てお前！」



焦る銀さんの目を見据え、



「薬指、空けて待ってるから」



泣き笑いのような不細工な表情。でも、私にできる精一杯の笑顔で、そう伝えた。



―――――――――私は、幸せ者だ。









この一連の出来事に傍観者が居たことを知るのは、また別のお話。





【完】

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ラッキーキャラ

来島また子

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