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少しウキウキとした様子で教壇に立った蛙吹さんはそっとボードを教壇の上に置いた
「小学生の時から決めていたの フロッピー」
ボードには 『梅雨入りヒーロー FROPPY フロッピー』 とかわいらしい文字で書かれていた
「カワイイ！！ 親しみやすくて良いわ！！
皆から愛されるお手本のようなネーミングね！」
睡からも絶賛されて少し照れてる蛙吹さんが可愛い… 生徒達からもフロッピーコールが出て一気に空気が変わった
「んじゃ俺！！」
蛙吹さんが席に戻って直ぐに出て来たのは切島くん
勢いよく教壇に置かれたボードには男の子らしい文字で『剛健ヒーロー 烈怒頼雄斗』と若い子らしい当て字が書かれている
「
気合たっぷりに言った切島くん 響きがどこかできいたことある名前…
「『赤の狂騒』！ これはアレね！？
漢気ヒーロー “
睡に言われて思い出した… すぐに出てくるってすごいな…
「そっス！
だいぶ古いけど俺の目指すヒーロー像は“紅”そのものなんす」
「フフ…
憧れの名を背負うってからには相応の重圧がついてまわるわよ」
「覚悟の上っス！！」
２人のやり取りを見ててなんというか なんだか昔を思い出して微笑ましくなった
私にもこんな時期があったなって… 昔の自分を思い出して皆に重ねる
今頃皆何してるのかなー なんて思いながら寝袋に入って寝てる相澤さんの隣に置かれてた椅子に座る
睡が 「大丈夫？」 って目で聞いてくれるから 「大丈夫だよ」 って笑顔で頷いて返しておく
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
