１２８ ページ40
女性の後ろをチラッと確認したらぬいぐるみたちが腐敗しているように見える…
この女性の個性…？
「あなたの目的は何？ 私に何をして欲しいんです？」
女性との距離が縮まらないように ゆっくりと刺激しないように後退しながら声を掛ける
後退していく先には 飾り棚と寝室の扉…
飾り棚には置物の中にちょっと下防犯グッズが混ざってる…
あれを取らないと…
棚は寝室へ続く扉の隣… 防犯アイテムを使って 寝室に立て籠れば、ワンチャンあるか？
寝室には対ヴィラン用のアニマルが入ったバックがある
一応一般人のこの女性に積極的に攻撃は出来ないけど 威嚇・牽制と防衛が出来れば最悪身を守りながら睡の到着を待つことができる…
「あなたには 償ってもらわなきゃ…
あなたのせいで 私の人生、真っ暗になっちゃったんだもん…」
上半身をゆっくりと大きく左右に揺らせながら ニタニタと気持ち悪い笑みを浮かべて、そう言いながら歩いて来る女性…
本当に化け物じみた雰囲気に冷たい汗が背中を伝った
女性の後ろ 腐敗したぬいぐるみの陰から 何かの影が見えてそっちに意識が向く
この女性の仲間的な奴ならまずい…
視線を一瞬動いた物に向けたら 所々黒くくすんだウルが見えた
関節部分に使っている金属が錆び付いてるのか ぎこちない動きで起き上がって ギギギッ っと今まで聞いたことのない音が聞こえてくる
その音に気が付いたのか 女性は グリンッ っと効果音がしそうな動きで上半身だけをウルの方に向けた
今女性がどんな表情でウルを見ているのか分からないけど
女性の纏う嫌な雰囲気が濃くなった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 156人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
