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ぐっすりと眠って、朝にはぬいぐるみに揺すり起こされた
眠たい目を擦りながら体を起こしたら微かにインターホンの音が聞こえる…
「誰…」
少しフラフラしながら玄関に向かってドアコープから外を覗き見る
まだ寝ぼけてて上手く見えないけど 黒い髪の人が居るのは見える…
知り合いで黒い髪の人… 睡か、相澤さん？
「はーい…」
朝から来るってことは迎えに来てくれた？ なんて思いながらあくびを噛み締めながら扉の鍵を開ける
ゆっくりとドアノブを握って扉を開けたら さっき見た黒髪の人が少し驚いたような表情で私を見てる
しぱしぱと瞬きをしながらその人の顔を見て 「ん？」 って首を傾げる
艶のある黒髪を緩くヴェーブさせて綺麗にメイクをしてる顔は今どきの若者らしく生き生きとした印象がある
身に着けているのはリクルートスーツで 新卒の社会人です！ って感じだ
「どちら様です？」
率直に聞いた 今、目の前にいるこの女性に見覚えが無くって
なにかの撮影とか、活動の一環で知り合った誰かだろうか…
私の言葉に一瞬ポカンとしていた女性はこちらを睨み付けながらプルプルと震え始めた
綺麗に施されたメイクの下の素肌はきっと真っ赤になってるんだろう…
メイクの上からでもこの女性の顔が赤くなっていて 上向きに引かれたアイライナーも見開かれた状態でつり上がってる
朝から突されて 怒られるようなことを私はしただろうか…
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
