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件数の多さに相澤さんも呆れてる様子
「これは今日一日でか？」
「…昼休憩くらいから今の間です 思ったより相手は暇なんでしょうね」
相澤さんに聞かれて素直な感想と一緒に答えれば目の前でまた着信が入る。
さっき見たのと同じ番号
暫く二人でそれを見つめて 着信が終わったら２人してため息を付いた
「朝、中座したのこれが原因なんですよ
ぬいぐるみには 同じ番号から複数回着信があったら持って来てもらうようにお願いしてたんです そういう時って緊急の要請ですし、人が限られてるので」
右手を頬に当てながら軽く溜息を付いたら膝に乗せているぬいぐるみが私を見上げて左の肩をポンポンと叩く
同情するようなその行動に相澤さんが小さく笑う声が聞こえた
「そういや メールの方はどうだ」
そう言いながらスマホを手に取って勝手に操作しだす相澤さん
私用の物じゃないし スライドしたら簡単にロック解除できる簡易ロックですけど 一応女性のスマホですよ？
言葉には出さずに視線で伝えるけど スルーされる
メールを１件ずつ読んでいるのか指を下から上にスライドさせながら時折鬱陶しそな顔をして画面をタップしてるのは着信が入った時かな？
「迷惑メールばっかだな この着信の奴が送って来てるんだろう」
ホーム画面に戻したスマホを渡されてメールを確認したら…うん 言いたいことが分かった
罵詈雑言が書き連ねられたメールは見てて気持ちが良い物じゃない
「メールアドレスなんて初期設定のままなのによく調べましたねー 暇なんでしょうね本当に」
呆れ半分にそう言いながら着信履歴とメールを一件ずつスクリーンショットに撮って心さんに送った 証拠が大量だ
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
