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車を降りてから 部屋に行くまではお互い無言で歩いてたからか
そんな昔の事を思い出しながら通路を進む
私の少し後ろをついて歩く相澤さんはどんな顔をして付いて来てるのか分からないし 今振り向いても変な雰囲気になりそうで止めておいた
エレベーターに乗り込んでも特に会話はなくって でも何となくこの沈黙が心地よく思える
エレベーターを降りて、一番手前が私の部屋…
扉の前に立てば中から鍵が開く音がしてドアノブに手を伸ばす前に扉が開く
扉の陰からはこちらを見上げるようにして上を向くぬいぐるみが居た
中にもいつものようにお出迎えをしてくれてるぬいぐるみたちが居る 「ただいま」 ってぬいぐるみの頭を撫でたら後ろに居た相澤さんから荷物を受け取ってポテポテと部屋の奥へ歩いて行く
「上がってください」
玄関を入って靴を脱いで軽く端へ寄せてから相澤さんに声を掛ける
「…邪魔する」
相澤さんが靴を脱ぎ始めたことを確認して私はリビングに入った
「適当に寛いでいてください」
リビングに入ってきた相澤さんに声を掛けて 私は奥の寝室に入る
学校で着替えなかったからコスチュームで帰って来てるし 早く着替えたい…
指示を出さなくてもぬいぐるみたちは相澤さん用にコーヒーを入れてたし大丈夫だろう…
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
