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正直 この前の事があって２人きりってのは気まずいんです！！
朝は睡も居たし、生徒たちも居たし あんまり顔合わせなかったから何とかなってたけど
一緒に職員室を出てしまったらそうはいかない
２人きりで 車で 家に 送ってもらう なんて
気まずさしかない！
顔を伏せて悶々と考えていたら急に腕を掴まれて驚いて顔を上げる
いつの間にか目の前に来てた相澤さんがジッと見つめて来てて
「大丈夫か 行くぞ？」
って顔を覗く込むようにして言うものだから 顔に熱が集まって来るのが自分でもわかる
私の腕を掴んでたはずの相澤さんの手はいつの間にか私の手を優しく握ってくれていて
持ってた荷物も相澤さんの手の中にある…
優しく促されるように引かれて歩き出したら少し冷やかされるような声が聞こえた気がしたけど 今は気にならない
廊下を歩いてたら生徒とすれ違ってさっきとは違った視線を感じたけどそれも気にならない
今は顔に集まる熱と 繋がれた手から感じる相澤さんの熱にしか意識が向かなくて
私の目に映るのは 前を歩く相澤さん大きな背中…
恥ずかしくて目を伏せるけど いつの間にかまた相澤さんの背中に視線が向く
気がついたら相澤さんの車の前に立ってて
相澤さんが助手席の扉を開けてくれてる…
少し倒されてる座席は私を気遣ってなのかな なんて思えばまた顔に熱が集まった
「っ ありがとう、ございます お邪魔します…」
何とか声を出して車に乗り込む
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
