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「あんた、午後から開いてたわよね？」
睡に聞かれて頷いて答える
あぁ また迷惑を掛けてしまう…
そう思ってたら睡は 「ここに居て」 って言って急いで食堂から出て行く
きっと 校長に早引きの相談をしに行ってくれたんだろう
見えなくなるまで睡の背中を見送って その後はお盆に乗っていたコップを手に持って少しだけ水を飲む
私ってこんなに弱かったっけ こんな状態でヒーローを名乗ってていいのかな… 母親になれるのかな…
ふと不安を感じたら そこから一気にマイナス思考に陥ってしまって沼に填まったみたいに抜け出せなくなる…
周りにいる生徒の楽しそうな声が聞こえなくなって足元からズブズブと黒いモノに沈んで飲み込まれる様な
そんな感覚に顔を顰めて目を閉じる
「イヤ だな…」
小さく小さく呟いた言葉はきっと周りの生徒の喧噪に飲み込まれてて誰にも聞こえないはず…
そのはずだった
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作者名：さくや | 作成日時：2021年8月24日 7時
