そのヒーロー妊婦につき…３ (ページ16)

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真剣に聞いてくれる生徒達その視線は好奇心に満ちていて授業に熱がこもる

そうしてればあっという間にチャイムが鳴ってしまって授業が終了する
良いところで切られてしまって残念だけどしようがない

「今日はここまで続きは次の授業ね
何か質問や分からないことがあれば何かメモを渡してくださいね
次の授業の頭に多かった質問は説明・解説をします次の授業送れないようにしてね」

私の言葉にいっきに騒めく教室
次は移動教室だから早くに終わってあげたかったけど、ごめんね

教室から急いで出ていく生徒たちを見守ってるとぽつぽつと教卓のうえにメモ用紙が置かれていく

置かれたメモを一枚見ると

『強度の強い通気性の良い布でコスチュームを作りたいなら先生なら何を使いますか！？
今作っているベイビーに何を使おうか迷っているんです』

走り書きで書かれたメモはたぶん発目さんだ…
彼女に発明意欲にはパワーローダーさんも舌を巻いている

…この質問はどういう目的の使用を想定したコスチュームかによって答えが変わって来る
放課後にでも発目さんに声掛けようかな

最後の一人が教室から出たことを確認して教卓のうえに置かれたメモを集めて私も教室を出る

私の後ろには使った資料を持ったぬいぐるみたちが続いてくれてるから私はほとんど手ぶらで移動できるから助かる

準備室について教材を片付けてから職員室に戻る
その頃にはちょうどチャイムが鳴って次の授業が始まった

最後に教室を出た生徒はちゃんと間に合ったかな…？

自分のデスクに着いてＰＣの電源を入れながらそんなことを思うけどたぶん大丈夫だろう
キーボードを叩きながら少なくなっていた教材の発注をして授業の進捗をまとめる

引継ぎをする時に進行具合が分かった方が良いからってことでまとめるようになったけど
少しめんどくさいなって思ってしまうのは私の怠慢だ

私の私情で迷惑をかけるんだからこれはちゃんとしておかなきゃ…！