＊夏にはアイス/坂 ページ17
強い日差しが私達を照りつけていた。
日向にいるだけで汗をかいてしまうくらい。
「あっついなー……早くアイス食べたい…」
隣で暑さに文句をいいながら歩いているのは彼氏のさかたん。
今日は人気のアイス専門店にデートに行く。
「あ！さかたん、あそこだよ！早く行こ！」
「うわー！マジかー！アイスアイス〜」
私が急かすと、さかたんはそれに応えるように走り出す。
お店の見た目は凄く可愛らしい。
カラフルなパステルカラーの塗装がしてあり、チョコレートや飴などといったお菓子の小物がたくさん飾ってあった。
扉のとっての部分も、コーン生地のような触り心地。
「すごいね！可愛い！」
私がはしゃいでいても、さかたんは早くアイスが食べたいようで、もう中に入ろうとしていた。
私も続いて中に入る。
勿論店内も凄くお洒落。
店員さんに案内してもらい、メニューを頼む。
私はフルーツミックスのクリーム状のアイスを、さかたんはイチゴミルクの丸型のアイスを頼んだ。
思ったよりも大きくて、しかも可愛い。
食べる前には勿論写真を撮る。
アイスを一口、口に入れると冷んやりとした感覚と甘さが口一杯に広がり、外の暑さを忘れてしまう。
「おいひ〜」
「Aの美味しそ〜！一口もらってええ？」
私がアイスの甘さに浸っていると、さかたんが声をかけてきた。
「うん！私もさかたんの欲しい！」
「交換しよ！」
二人でアイスを交換し、さっきとはまた違う味を楽しむ。
「ん〜美味しい！」
他にも、色々試してみる事にした。
気になるものを片っ端から頼んでいく。
たくさんのアイスをテーブルに並べ、色々な味を楽しんでいると、さかたんがこちらをじっと見つめている事に気がついた。
「何？」
アイスを口に入れながら聞いてみると、笑いながらさかたんは言った。
「口の端、付いてるで」
「え！どこ！？」
アイスに夢中になってたが為に、付いてることに気が付かなかった。
「とったるわ」
さかたんは私の口の端についているアイスクリームを指で取り、そのまま自分の口の中に入れた。
私は恥ずかしくなり下を向く。
「可愛い」
「えっ」
甘いアイス。
甘い言葉。
私は夏の暑さと、自分の体の熱さで、アイスのように溶けてしまいそうだった。
〜・〜・〜・〜・〜
夏デスネー
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 62人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんびりやろ - どうものんびりやろです。私は最近優夢小説を始めたのでが胸きゅんな文が書けません何かアドバイス等はありませんでしょうか (2021年4月3日 23時) (
レス) id: 06a4a94431 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@別アカウントから - 堕天使さっきーさん» 返信遅れてすみません！(土下座)本当に感激です！これからも胸キュンできるような話を書きたいと思います！それと…フフ、罠にかかりましたね？さかたんのピンクは……書ければ書きたいと思います！コメントありがとうございました！ (2017年8月24日 13時) (レス) id: fc5541a840 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使さっきー(プロフ) - 胸キュンがね………うん。止まりませぬ！！あ、さかたんのやつ、題名で釣られましたw (2017年7月8日 11時) (レス) id: f232c389ed (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@別アカウントから - さとりさん» ありがとうございます！そう言ってもらえて凄く嬉しいです！また宜しくお願いします！ (2017年7月2日 11時) (レス) id: fc5541a840 (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - ありがとうございました！ 胸きゅんが止まりません... (2017年7月1日 0時) (レス) id: b0b9a17fef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翡翠 | 作成日時：2017年1月18日 17時
