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*初めての……/坂 ページ11

ちょっと悪女…?
〜・〜・〜・〜・〜・

私の人生は完璧だった。




この顔立ちのおかげで何でも手に入ってきた。





女優業もほんの少しだけやっていて、どんな女にもなれたってのもあるけど。





男、金、少しばかりの名誉…





そう、本当に欲しいモノは全て。




今回だってきっと上手くいく。







少し顔が好みだった坂田君。






彼を知っていく度、好きになった。





勿論今回だって告白しようとした。




でも、私は見てしまった。








「君のこと…好きだよ?」

「うん…私も」






そうやって、唇を重ねる坂田君と知らない女の子。







「っ…何よあれ…」





そんなの許せない。





顔なら私の方が上。大丈夫。





…まだいける。





「坂田君!」





坂田君が一人になった所で、私は彼に話しかけた。







「ん?何ー?」







一瞬、彼のいつもの無邪気な笑顔に見惚れてしまう。







「私…あなたの事……好きよ?」








少し照れた感じで言ってみた。







心の焦りが出ないように、必死で。








「…ごめん…彼女…いるから。」







まだ『彼女』というのが恥ずかしいのか、顔を赤くしながら坂田君は言った。







「…っそ……いきなり…ごめんなさいっ」






その場にいられなかった。








信じられない。







この私が振られるなんて。







あり得ない。



私はいつもより早く歩いた。








何で…どうして…







「あの…浅倉さんっ…」





「え…?」







急に名前を呼ばれて振り向いてみるも、知らない男の子。









「誰?」




「え?やだなー…山口だよ山口。ほら、前一緒に家庭科で…」






「あ、あぁ…山口君ね」







覚えてない。





興味ないから、知らない。







「す、好きです!」







いきなり頭を下げられた。





でももうこんなの慣れっこ。






「ごめんなさい…」








適当に流して、走って逃げた。






いらない。坂田君の『好き』以外、私はいらない。








「はぁっ」






教室まで走ってきた私はかなり息が上がっていた。





幸い、教室には誰もいない。



「…っ」






目から溢れでてくる涙で、視界がぼやける。








私は、初めて失恋というものをした。







悔しい。






まだアノコよりも私の方が上…なんて考えてしまう。







そんな私は…






もう誰も見てくれない…




〜・〜・〜・〜
題名でつられた人は正直に手を挙げなさい。

*オトナになりたい/船→←宣伝!



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設定タグ:恋愛 , 浦島坂田船 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛
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のんびりやろ - どうものんびりやろです。私は最近優夢小説を始めたのでが胸きゅんな文が書けません何かアドバイス等はありませんでしょうか (2021年4月3日 23時) (レス) id: 06a4a94431 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@別アカウントから - 堕天使さっきーさん» 返信遅れてすみません!(土下座)本当に感激です!これからも胸キュンできるような話を書きたいと思います!それと…フフ、罠にかかりましたね?さかたんのピンクは……書ければ書きたいと思います!コメントありがとうございました! (2017年8月24日 13時) (レス) id: fc5541a840 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使さっきー(プロフ) - 胸キュンがね………うん。止まりませぬ!!あ、さかたんのやつ、題名で釣られましたw (2017年7月8日 11時) (レス) id: f232c389ed (このIDを非表示/違反報告)
翡翠@別アカウントから - さとりさん» ありがとうございます!そう言ってもらえて凄く嬉しいです!また宜しくお願いします! (2017年7月2日 11時) (レス) id: fc5541a840 (このIDを非表示/違反報告)
さとり(プロフ) - ありがとうございました! 胸きゅんが止まりません... (2017年7月1日 0時) (レス) id: b0b9a17fef (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:翡翠 | 作成日時:2017年1月18日 17時

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