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突然のことに、恐る恐る目を開けると。
少しはにかんで私を見てる二宮くんと目が合った。
和「もらっちゃった笑」
「え…えっ」
うそ。
いや、うそじゃない。
だって、まだ唇に感触が残ってる。
和「もしかして…ファーストキス、だった？」
「っ…！」
ファースト、キス…
和「ごめんなんか…大事なものもらっちゃった、ね…」
パニックしてたら申し訳なさそうに謝ってきた。
「え、あ、いや、ちょっとびっくりしただけだから、その、嫌とかじゃないからっ」
和「そ…？ならよかった」
「嫌なわけないよっ」
和「…じゃあ、もっかい、いい？」
遠慮がちに私を見上げて言うから、私の心拍数は急上昇して。
勢いで首を縦に振って、でも恥ずかしくてぎゅっと目を瞑った。
ふふ、って笑う二宮くんの声が聞こえた後、
再び触れた唇。
今度は少し深く吸いついてから、ちゅっと音を立てて離れた。
和「…目開けないの？笑」
「っ、う、うん」
言われるまま開けても、二宮くんの顔をまっすぐ見れない。
和「…帰ろっか、」
「う、うん」
二宮くんも照れてるのが伝わってきて、余計にドキドキする。
二宮くんと付き合い始めてから、こんな気持ち初めてってことばかりで。
キスだって、大学生にもなって初めてで。
私が逆にプレゼントもらっちゃったみたいだよ。
この気持ちがちゃんと好きに繋がっていくんだろうな。
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作者名：さくらこ | 作成日時：2016年9月19日 21時
