再会、そして動き出す 3 (ページ35)

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日曜の昼下がり。

テスト勉強せねば！と意気込んで机に向かってみたものの。

早くもギブアップして、私は机に突っ伏していた。

専門基礎のレポートは締切がまだだいぶ先だからいいんだけど、普遍科目のテストが…

「やる気出ない…」

受験勉強よくやってたな…

まだ終わってから半年経ってないのに、もう信じられない。

少し休憩しようと机から離れたところで、部屋のドアがノックされた。

「はーい」

返事しながらドアを開けると、お母さんが立っていた。

「なに？」

母「翔くんがAに用があるって来てるわよ」

「…え？」

耳を疑った。

「翔…？」

母「部屋にいるからどうぞって言ったんだけど、外で待ってますって言うから待ってもらってるわ」

慌てて窓に駆け寄って下を見下ろす。

私の部屋の窓からはちょうど玄関先が見える。

確かに、そこには翔らしき人がいるのが見えた。

母「どうしたのかしらね？ちょっと顔も強張ってたわ」

普通だったら、私の部屋に直接上がり込んでくるから、私たちに何があったか知らないお母さんは不思議に思ってるみたいで。

母「とにかく、早めに行ってあげてね」

「、うん…」

お母さんが出て行った後、もう一度、下を見る。

用ってなに？

もうこれ以上翔に惑わされるのは嫌だよ。

人影に向かって、「嫌い…」と呟いた時。

不意に頭が動いて、こっちの方に顔が向きそうになって、反射でしゃがみ込んで隠れた。

行きたくない…

でも早く行かないとお母さんに怪しまれる。

はぁ、とため息をついて立ち上がった。