再会、そして動き出す 3 (ページ23)

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「、えっ」

突然のお誘いにびっくりして、思わず声を上げてしまった。

和「あ…お祭りとかあんまり好きじゃない？」

私の反応に二宮くんは少し声のトーンを下げた。

あ、しまった。

なにびっくりしてんの、私。

付き合ってるんだから驚くことじゃないよね！

「う、ううんっ、お祭り好きだよ！楽しそう、行きたい！」

和「よかった。たださぁ、」

「うん」

和「日にちが海の日なんだよね。ちょうどテスト前。笑」

まじか…

テスト、やばい…

でも。

「私はいいよ。気晴らしってことで、それくらいいいでしょ！」

和「ほんと？じゃあ行こ笑」

「うん！」

二宮くんとの思い出をどんどん増やすんだ。

そうすればすぐに…

「二宮くん、夏休みの予定立てようよ！」

和「え？」

「2人でいっぱい遊ぼうって言ってたじゃん？」

和「あーうん。でも決めるのテスト終わってからでいいんじゃない？」

「それじゃ遅いよ！テストのやる気出すために決めときたい！」

翔を早く忘れるためにも…

和「…そう？じゃあ決めよっか」

「うん！私、行きたいとこたくさんある！」

翔を忘れることに必死になりすぎてた私は、
そんな自分が二宮くんの目にどんな風に映っていたのか、全く気づいていなかった。