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7月に入って、「そろそろテスト勉強始めなきゃか…」と思いつつも、全く手をつけていない。
テストが嫌な上に暑くてやる気が出ないっていうのもあるけど、少なからず他にも理由があって。
「とっくに吹っ切れてるはずなのにな…」
まだ引きずっている自分に心底呆れる。
和「山本、お待たせ」
学校帰り、待ち合わせ場所で待ってたら、二宮くんが走ってきた。
和「はぁ〜あちぃな」
「もう夏だよね」
和「早くクーラー効いたとこ行きたい」
「ふふ、そだね笑 帰ろっか」
二宮くんには、翔と何があったか話してないし、まして翔に告白されたなんて言えるわけない。
そんなこと知ったら、二宮くんがどう思うかわからない。
だから私が早く翔のこと忘れればいいんだ。
ただそれだけ。
和「あ、そうそう」
二宮くんが急に何かを思い出したように、ポケットからスマホを取り出した。
「なに？」
和「これ、大学内に貼ってあったの、たまたま見つけたんだけど」
そう言って、撮ったらしい写真を見せてきた。
横から覗き込むと。
「…お祭り？」
和「そ。大学近くの神社でやるんだって」
「へぇ」
お祭りか〜。
いいなぁ、楽しそう。
和「一緒に行かない？」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2016年9月19日 21時
