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「…さっきから、なに言ってるの？」
『…え、だから、』
「冗談やめてよね」
『は？冗談なんかじゃねーよ』
「っ、意味わかんないよ…っ」
翔の口から語られたのは、私が予想してたのと正反対のことばかりで。
冗談だって思わないとおかしくなりそうだった。
『驚かせてごめん…でも冗談じゃないから』
「…っ」
『…好きだよ、A』
「、うそ、っ！」
言い返そうとしたら、ガバッと翔に抱きしめられた。
ぎゅっと抱きしめる強い力に、翔の想いが込められてるかのように感じて。
「っ、離してっ！」
思わず抵抗していた。
翔の腕を引き離そうと、バタバタもがく。
『A…』
腕の力が緩んだ隙に、パッと離れた。
「…やめてよ、」
「それが冗談でも、そうじゃなくても…」
「っ、…私は、もう翔のこと好きじゃない」
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作者名：さくらこ | 作成日時：2016年9月19日 21時
