再会、そして動き出す 2 (ページ34)

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「私…

男友達ってあんまりいなくて、高校では二宮くん以外いなかったと思う。

だから、二宮くんと友達になれて嬉しくて、大学も一緒でほんとに嬉しかった」

黙って下を向いてる二宮くんに話し続ける。

「…告白された時は、好きな人いるし、二宮くんのことずっと友達だって思ってたし…

でも、ほんとに大切な友達だから、ただごめんなさいって言うのは違うって思った」

ベンチに座り直した二宮くんを目の端に捉えて、私も一息つく。

「この1ヶ月の間ね、実はいろいろあって。…翔に告白したり、翔の彼女さんにも偶然会って」

和「え、」

「1ヶ月前とは今だいぶ違う気持ちでいて。
でも翔のこと完全に吹っ切れたわけではないから、これが正しい答えなのかは分からないんだけど…でも…

でも、完全に吹っ切るために新しい恋をするのがいいんじゃないかって思ったんだ」

私が出した答えが自分勝手なものなのは十分分かってる。

けど、これしか思い浮かばなかったから、それを伝えるしかないんだ。

「二宮くんはそんなの嫌だって言うかもしれない…

でも、

二宮くんを好きになれることを信じて、私は二宮くんと付き合いたい、です、」