再会、そして動き出す 2 (ページ4)

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ゴールデンウイークが明けてまた授業の日々。

サークルまでの空き時間を潰すために、私は大学内のカフェで一人ぼーっとしていた。

旅行の帰りも、教養展開の授業でも、

翔は当たり前だけど普通だったし、私もいつも通りにしていた。

でもやっぱり、失恋の傷は癒えてなくて。

ていうか、そもそも告白してフラれたわけじゃないから、心の整理すらできなくて。

何年分かわからないくらいの想いを簡単に捨てることなんてできない。

どうすればいいんだろう…

「はぁ…」

大きくため息をついたら。

？「どしたの、ため息なんかついて」

急に聞こえた声にびっくりして振り向く。

「あ、二宮くん…」

和「こんなとこで一人で何してるの」

「サークルまで暇で」

和「ふ～ん、じゃあちょっと散歩でもしない？」

「え？」

和「俺もバイトまでまだ時間あるし。だめ？」

「ううんっ、いいよ」

こんな子犬みたいな目で見られたらだめなんて言えるわけない。

まぁ、実際一人で暇だったし、知り合いに会えてむしろラッキーなんだけど。

大学を出て、周辺をぶらぶらしていたら公園を見つけた。

子供達が数人遊んでるだけで、割と静か。

和「ちょっとベンチで休憩する？」

「うん、そうだね」

公園の端の方にあるベンチに腰掛けた。