65 ページ30
でもびっくりした。
こんなとこで突然会うなんて。
もしかして…
「…翔と待ち合わせですか？」
遥香「あ、いえ…たまたまこっちの方に用事があったので来てみただけです」
「そうですか…」
ちょっとほっとしてる自分がいることに、ほんと呆れる。
まだ何を期待してるの、私は。
遥香「あの…時間ありますか？少しお話しません？」
「え？あー…いいですよ、」
え、なに。
私に言いたいことでもあるのかな。
断れずに、近くの公園に行ってベンチに座る。
二宮くんに告白された場所。
そこに、今は翔の彼女と2人でいるなんて変な感じ。
遥香「あの…」
「、はい」
何言われるんだろ。
ドキドキする。
遥香「、大丈夫でした？この前…」
「…え？」
遥香「あ、えと、翔くんがAさんのことを探しに行った…」
「あ…！」
あの時のこと、遥香さんも知ってるんだよね…
「す、すみませんでした、迷惑、かけちゃって」
遥香「え、迷惑だなんて、そんな」
どこまで知ってるんだろ。
翔は全部話したのかな…
遥香「事故とか事件じゃないから安心してって言われたんですけど…やっぱりちょっと気になってて…」
…てことは、何があったかまでは知らないってことか。
よかった。
「すみません、ほんとに。何ともないんで」
遥香「そうですか、」
まだ納得してなさそうだけど。
言えないよ、
「あなたの彼氏に告白しちゃいました！」なんて。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ | 作成日時：2016年8月26日 20時
