再会、そして動き出す 2 (ページ29)

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あれ以来、自分から告白しときながら、翔と会うのが気まずくて。

教養展開の授業ではいつも隣同士で座ってたのに、わざと少し離れた席に座ってしまった。

後ろ姿を眺めてたら、私が来ないのを不審に思ったのか、キョロキョロし出したから目が合いそうになって、慌てて下を向いた。

たぶん、いや絶対気づかれた。

…けどしょうがないよ。

少し距離あけないと諦められそうにないし。

二宮くんへの返事は、翔への気持ちに整理がついてから考えることにしたから、あんまり待たせるわけにはいかないし。

そんなある日。

授業が終わって帰ろうと校門に向かって歩いていた。

校門の近くまで来たとき。

なんとなく視線を感じてふと見たら、校門のそばに立っている女の子と目が合った。

その瞬間、「あっ」って顔をする女の子。

え、誰？

知り合い？

いや、知らないな…誰だろ。

不思議に思いながら通り過ぎようとしたら、ペコッてお辞儀をされて。

思わず足を止めてしまった。

「えっと…」

？「…Aさん、ですよね」

「え？」

？「翔くんの幼なじみの…」

翔くん？

え、まさか。

「翔の彼女さん…？」

遥香「あ…はい、遥香って言います」

わ！

まさかのまさかだった！

「、私のこと知ってるんですね」

遥香「あ、翔くんから聞いていて…写真も見せてもらってたので、」

「そうなんですね…」

だから顔分かったのか。

写真って何のだろ…旅行のときのかな…

うぅ、なんか恥ずかしいな。