60 Haruka side ＊9/11 ページ25
遥香「…あのさ、」
『ん？』
遥香「来月の、15日さ、日曜日なんだけど…空いてる…？」
話を変えたくて思いついたこと。
私にとってはすごく大切な日だけど、翔くんは…
『2年記念日だよな、空けとくよ』
遥香「…」
『え、あれ、違ったっけ、』
遥香「う、ううんっ違くないよ！」
『よかったー、間違ってるかと思ったわ！』
遥香「翔くんが覚えててくれたことにびっくりして…」
『なんでよ笑 ちゃんと覚えてるよ、去年だってお祝いしたじゃん』
遥香「そ、そうだよねっ、へへ笑」
6月15日は私と翔くんが付き合い始めた日。
私が密かに片想いしていた翔くんに告白して、OKしてくれて。
嬉しかったなぁ。
もうあれから2年経つんだ。
遥香「高2かぁ、懐かしいな…」
『そだなぁ』
遥香「…私でほんとによかったのかな」
『え、何が？』
遥香「翔くん、私と付き合って後悔してない？」
『は…？何言ってんの…？』
遥香「ご、ごめんっ、変なこと言って、」
私、ほんと何言ってんだろ。
慌ててお茶を飲んで動揺をごまかす。
『…後悔してるわけねぇだろ』
遥香「…っ、」
『してたら2年も一緒にいねぇよ』
遥香「…うん、」
『告られた時のことだってちゃんと覚えてる。…嬉しかったから』
遥香「え、」
照れたようにはにかむ翔くん。
『初めて言うけどさ…告られる前からちょっと気になってたんだよ。友達とも遥香のこと話したりしてたし』
遥香「えっ！な、なにそれっ初めて聞いた」
『、だから初めて言うっつったじゃん！』
今さら言うの恥ずいんだけど！って怒った口調だけど。
テレ隠しだって分かるから、つい、ふふって笑ってしまった。
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作者名：さくらこ | 作成日時：2016年8月26日 20時
