再会、そして動き出す 2 (ページ24)

今日:16 hit、昨日:0 hit、合計:59,979 hit

59 Haruka side ページ24

それでもやっぱり少し急いで作って、部屋に持って行ったら。

遥香「翔くん…？」

翔くんがベッドを背もたれにして座って寝ていた。

ローテーブルに料理を置いて、寝ている翔くんの肩を揺する。

遥香「翔くんー、お昼できたよー」

『…ん、あ…寝てた、』

遥香「大丈夫？疲れてる？」

『や、大丈夫、ちょっと眠いだけ』

遥香「そっか…」

昨日寝れてないのかな…

『おっめっちゃ美味そう！食べよー』

気になりながらも、いただきますをして食べ始めた翔くんの向かいに座った。

『美味っ』

遥香「ふふ、よかった」

料理は得意な方じゃないけど、翔くんはお店の美味しい料理と同じリアクションをしてくれるから嬉しくなる。

『昨日はほんとごめんな』

私も食べ始めたら、不意に翔くんがそう言った。

遥香「え…」

『急に出てっちゃって』

遥香「あ、いや…何かあったんでしょ？」

『うん、ちょっとな』

遥香「…A探してくるって言ってたよね」

『あぁ、幼なじみだよ』

遥香「…大丈夫だったの？」

『うん、まぁとりあえず』

何があったかはあんまり話したくなさそう…

気になるけど、しつこく聞くのも悪いよね。

『…あ、事故とか事件ではないから心配しなくて大丈夫だよ笑』

遥香「え？あ、うん」

下向いて黙ってたら、心配してるって勘違いされちゃった。

ほんとは何があったか気になってたんだけど。

そこに私の知らない翔くんがいるんじゃないかって。

私には入り込めない2人の何かがあるんじゃないかって。

…こんなこと考えるの、さっきやめたばっかじゃん。

もうやだ…