再会、そして動き出す 2 (ページ22)

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57 Sho side ページ22

「やべ、もうこんな時間！」

全然寝付けなくて、結局寝れたのが朝方で。

起きたら10時になろうとしていた。

昼までには間に合う、良かった。

急いで支度をして家を出た。

「ちょーねみー…」

中々寝れなかった理由は分かってる。

ベッド入って目を閉じたら、真剣に俺に想いを伝えるAの顔が浮かんできたんだ。

あの時、驚いたのもあるけど、心臓が異様にバクバクした。

告白なんだから、された側だってドキドキするもんだろうけど。

でもAは幼なじみだぞ？

嬉しいけど、そんな風に俺を見ててくれたのは嬉しいけど、気持ちには答えらんねぇ。

Aのことは好きだけど、それは幼なじみとしての好き。

俺にはちゃんと彼女がいるわけで、遥香への好きとは違う。

じゃあなんで…

『なんでこんなモヤモヤしてんだよ…』

モヤモヤして寝れなかったとかありえねぇ、まじで。

駅まで歩きながらもモヤモヤし続けて、気づいたら駅に着いてた。

あ、遥香に連絡しないと。

きっと待っててくれてる。

「今から行く」とLINEして電車に乗った。