38 Haruka side ＊8/27 ページ3
翔くんにスマホを返したら、ちょうど料理が運ばれてきて、幼なじみの子の話はそこで終わった。
食べ終わって、お店を出たら、もう外はだいぶ暗くなっていた。
『そろそろ帰るかー』
遥香「うん、そうだね」
駅までの道を二人並んで歩く。
遥香「今日うち泊まる？」
『うーん…今日は止めとこっかな、明日一限あるし』
遥香「そっか、うちからだと遠いもんね」
『あぁ』
翔くん、そういうとこは真面目だもんね。
分かってるけど、ちょっと残念。
『あ、でも、家までは送るよ、危ないから』
遥香「うん、ありがと」
俯いた私に気づいたのか、
私の右手の指に自分の指を絡めて、ギュッと握ってくれた。
それだけでふっと心が温まる。
『車の免許取ろうかなぁ』
遥香「免許？」
『うん、そしたら車で送ってやれるじゃん』
遥香「そっか！いいね、翔くんの車乗りたい！」
『ふは、じゃあ頑張って取ろ笑』
翔くんの運転か〜、楽しみだなぁ。
助手席から見る横顔とか絶対カッコいい。
好きな人の車に乗るって、女の子なら誰しもが憧れるよね。
遥香「ドライブとかしたいな〜」
『あー海とか行くのな』
遥香「うん！あ、免許取ったらさ、助手席に一番に座るの、私がいいなぁ…」
チラッと翔くんを見上げて、そう言うと。
『はは！いいよ、遥香が一番な？笑』
遥香「ほんと？やった！」
『彼女の特権です笑』
遥香「ふふ、楽しみ！」
ほら大丈夫。
何の心配もいらないよね。
だって、翔くんの彼女は私だもんね？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらこ | 作成日時：2016年8月26日 20時
