再会、そして動き出す 2 (ページ11)

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46 Ninomiya side ページ11

和「…噂？」

雅「そう、言わなかったっけ？」

和「聞いてない」

雅「…山本さんは告白されてもごめんねしか言わない、って噂」

和「…」

雅「言われちゃったよ俺も。噂がほんとでも俺自信あったんだけどなぁ」

どんだけ理想高いんだよって言ったら、
雅紀に「理想が高いっていうより恋愛に興味がないのかも」って言われたけど。

そんな奴そうそういないだろって思って。

雅紀は案外早く吹っ切れて、新しい恋探しを張り切ってたけど、逆に俺は山本に興味を持つようになった。

高3になって同じクラスになった時は、よっしゃ！って思った。

けど好きなわけじゃなかったし、ただどんな奴なのか気になっただけだったから、それには友達になるのが手っ取り早いと思って友達になることにした。

そしたら意外にも話しやすくて、普通にいい子だし割とすぐ仲良くなれた。

そんな俺を見て、

雅「ニノすごくない？山本さんと普通に喋ってんじゃん！」

和「え、何が？何がすごいの」

雅「山本さんと仲良い男子っていないよ？ニノくらいでしょ！」

確かに、同じクラスになって気づいたのは、
山本は男子を避けているわけではないけど必要以上に話してるのはあまり見ないことだった。

“ニノならいけんじゃない⁉︎告っちゃえば？”

雅紀にそう言われたけど、別に俺好きなわけじゃないし。

そう。

恋愛感情はなかったはず。

なんだけど、

山本はまぁかわいいし、性格もいいし、男子の中では俺だけ特別感があって。

いつの間にか好きになってた。