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「A」
大好きな人の声で、ゆっくり瞼を開ける。すると目の前に緑のパーカーの貴方がいた。
気づいたらここは午後十三時の教室となっていた。
「ぞむ…せんせ…？」
どこかいつもと様子が違う貴方に戸惑いの声をあげてしまう。
貴方は挙動不審になる私を見て、目を細めて微笑んだ。
ああもう、ズルいよその顔。
せっかくもう終わろうとしてたのに、なんで、なんで
「先生のばかやろお…」
「馬鹿野郎に馬鹿野郎って言われるの癪に障るわぁ」
「うるさいばーかばーか！」
「黙れ」
先生の言葉を華麗にスルーして「ばーかあーほ」と小学生みたいに騒ぎ続けた……こんなこと出来るのは、きっとこれで最後だから。
「はぁ…そろそろホンマに黙らすか」
「なに？拳でってこと？きゃーせんせー暴力はんた＿＿＿」
一瞬で頭が真っ白になった。
先生と私の顔がそれこそ本当に目と鼻の先にある。というかゼロ距離だ。お互いの唇が静かに触れたまま、甘い時はなめらかに過ぎていく。
なにがおきてるんだろう。こんな世界線あっていいはずがない。瀬戸口Aにハッピーエンドが訪れていいはずない。
＿＿だって、だって、ゾム先生には…
一年生の頃から先生の彼女の存在は知っていた。知っていたんだ。だから、私が結ばれる運命なんてとうの昔に諦めていた。
しかし私は現に今キスという行為をされている。大好きな貴方にキスをされている。
ああ、ダメだ。私幸せになっちゃいそうだ。“まだ生きてもいいかも”なんて都合の良いことを思ってしまう。
だけど。だけどやっぱりもう少しだけこのままでいさせてほしい。この愛に飲まれたままでいたい。
＿＿＿ピピピ、ピピピピピ
再び瞼を開けた。
そこには夢を壊した目覚まし時計と冷たい現実だけが待っていた。
「ああ、ゆめ、か」
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壊(プロフ) - 待ってくれ………救いが無くてめっっっっっっっっちゃ好き！！！！なんで今まで見つけれんかったんやろ？ってぐらい心に刺さった。こんな神作を生み出してくれた作者様には感謝しかない、いいぞもっとやれ！！！ (2月15日 22時) (
レス) @page14 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴネコ(プロフ) - コメントありがとうございます！！皆様のおかげで無事物語を完結させることができましたああああああ (11月4日 22時) (レス) id: 5e5c398b51 (このIDを非表示/違反報告)
田中(プロフ) - うう、夢主ちゃん、zmさん…(；；) (10月29日 22時) (レス) @page10 id: d6054e066b (このIDを非表示/違反報告)
みーの - めっちゃ大好きです…教師との恋ってほんとに好きなんです…ありがとうございます…夢主ちゃんがどうなったのかとても楽しみです！！更新頑張ってください！😭 (10月16日 6時) (レス) @page9 id: c910479154 (このIDを非表示/違反報告)
さかな様(プロフ) - 7話の続き気になる…三( ゜∀゜)“僕”って誰なんだぁぁぁぁ！！更新頑張ってください！ (10月11日 19時) (レス) @page7 id: da1e9a58f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イチゴネコ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/1wBZ6Neb1/
作成日時：2023年6月24日 17時
