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散りゆく華に願いを込めて-1(しょうれん) ページ10
ヒューー…ドカーン パラパラ…
ヒュー…ヒュー パチパチ
ヒューーー……ドッッカーーン
最後の花形である尺玉花火を並んで見上げる。
俺の右手は、絡んで結ばれている。
横を向けば、花火を見上げるその綺麗な横顔に見惚れて、花火の光に照らされて透き通るその瞳に吸い込まれそうになる。
「また来年も一緒にこうやって見に来ようね」
「んふふ、約束やで？」
「うん、約束。」
ぎゅっと握り直した右手からじんわりと広がって心まで温かくなった。
・
どうして──…
約束したやんか。
それからたった2日後、紫耀が冷たくなった。
あんまりに急だったから、心が追いつかなくて毎晩思い悩んで気づけば眠れないまま外が明るくなっていた。
会えない時だって、
好き、愛してるって言い合っていたLINE
いくら俺が紫耀を好きだって伝えても返ってくるのは
ありがと か スタンプ
だった。
スタンプしか返さないなんて、もう俺に気持ちが残ってないんじゃないかって不安で不安で仕方なかった。
当分グループでの仕事がないのか救いか、それとも絶望か
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作者名：viawebdin | 作成日時：2023年7月26日 8時
