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午後の仕事中もジンに言われた言葉が気になって気が気じゃなかった。
間違いじゃなければきっと、
思い違いじゃなければ多分、
そういうこと。
仕事が終わって急いで家に帰りダンボールを引っ張り出す。
赤やピンクの封筒の中にひとつだけ。
真っ黒のレターが入っていた。
中にはたった一言だけ。
「死ぬまで俺の“おはよう“は紫耀のだけもの。」
たったこれだけで十分だった。
だってこれはもう…
一生涯の愛の告白みたいなもの、でしょ？
「やられた…完全にやられた…」
今すぐ声が聞きたい、今すぐ会いたい、今すぐに抱きしめたい。
電話したい気持ちを、
車の鍵を持って飛び出したい気持ちを、
ぐっと堪えて
「これからも俺の1番はお前だけ。
廉だけだよ。
愛してる。 」
シンプルな白の背景に薔薇が３つ描かれた便箋に気持ちを乗せて綴じた。
最初で最後の
君に届けるファンレター
君だけのラブレター
３本の薔薇の花に「愛してる」を込めて。
fin.
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作者名：viawebdin | 作成日時：2023年7月26日 8時
