Without you, I'll die (ページ6)

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君に届けるラブレター-1(しょうれん) ページ6

起きて1番にすること。

「おはよーれん。
　今日も頑張ろうね」

習慣とか、続けることとか、携帯をこまめに見ることとか、誰かと定期的に連絡とることとか、

そういうの全部得意じゃなくて、それは今も変わらないけど

この人に会うために
この人の笑顔のために
この人のためになら

毎日だって連絡したい

こんな風に思える相手ははじめてだった。
これまでの子たちだって好きで付き合ってたはずなのに、
毎日連絡するなんてありえない、必要ない
なんて思ってた。

会える時間が減ったからこそ、
一分一秒だって無駄にしたくないし毎日毎日会いたいし
少しでも俺のことを考える時間が増えれば良いって思ってる。

だから今日も廉におはようって。

「おはよ」

よし今日も頑張ろう、
廉からの返信にふにゃりと携帯の前で口角を緩めてから気合いを入れて仕事へ向かった。

今日は打ち合わせと、午後は個人で仕事。
会議室に入ると、既にジンは来ていてスタッフと軽く話し合いをし終わったところのようだった。

「紫耀おはよー。」
「おはよ、ジン。早いね」
「まぁね、早起きは得意だからね
　あ、そうだ。紫耀、ファンレター読んだ？」
「あー、まだ。開けたけどまだ読んでない。
　これから読もうと思って。」

「ちゃんと確認した方がいいかも、良いことあるよ。きっとね」
「良いことって…」

「平野さん、神宮寺さんおはようございます。
　時間になったので始めますか」

良いことって…なに？
ジンに問いかけようと開いた口は、丁度タイミング良くやってきたスタッフによって遮られた。

2時間程度の話し合いを終えて、マネージャーが家に届いたダンボールと同じものを持ってきた。

「平野さん、神宮寺さん
　2人に届いたファンレターはこちらに纏めておきましたので、お時間ある時にご確認ください！」

「ありがとー、確認しとく」

ジンはダンボールを受け取ると、すぐに確認し始めた。
次の仕事まで、時間があった俺もジンの横に座って一緒になってファンレターを読み始めた。

数えきれないほどのファンレター。
温かい気持ちがじんわり身体中に広がった。