#1 一等星のカノジョ【ars K.N】 (ページ21)

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21.超がつく程の心配 - J - ページ21

「ねぇ、今のダレ」

Aとどういう関係か知らないけど、
「早く帰ってこい」？

それってつまり。

「えっと、私今ルームシェアしてて…その相手」
「ルームシェア？あの人は彼氏じゃないの？」
「うん」

うんって。

ルームシェアなんてそんな話こっちは一切聞いてないんだけど。相談もなかったけど。

何でも話せる兄のような立場に俺はいると思ってたのに……。

つか、ダメだろ
彼氏でもねぇ男と一緒に住むとか

アイツ絶対手ぇ出しそうじゃん

それにさっきの最後の何？
一緒に住んでますアピール？

アイツ、俺の睨みに気付いてたか……。

「潤くんごめんね、黙ってて…」
「まぁ、男とルームシェアなんて俺が認める訳ないからな。言いたくなかった気持ちも分かるよ」
「や、最初は女の子と住む予定だったんだけど…色々あって」

色々、か…
だからって男と住むなんて…超心配なんだけど

「つか、彼氏は大丈夫なの？」
「彼氏には言ってなくて」
「おいおい…それはマズいだろ。ちゃんと話さなきゃ…」

って、無理だよな。

キレるだろ絶対。
彼氏でもない俺が腹立ててるくらいなんだから。

「とにかく、気をつけろよ。男はいつ狼になるか分かんねぇから」
「大丈夫だよ。カズはそんな人じゃないから」
「ほー、カズっていうの。えらい信用だな」

それほど親しい仲ってわけか…

Aに彼氏以外でそういう存在が現れるなんて
少し複雑な気分だ。