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48話 ページ48
「...っ」
"記憶障害"
やっぱり、そうだったんだ。
最初に思ったのはこれだった。
じゃないとミンハオ君のあの発言の説明が付かないから。
どうしたら良いんだろう。
治療方法はあるんだろうか。
治療方法があったとして、どのくらいで治るんだろうか。
ミンハオ君の人生は、ピアノはどうなってしまうんだろうか。
色んなことを考えてしまっていた私に、次はソクミン君が話し始めた。
「色々検査したら、高一の夏辺りまでの記憶はあるみたいなんだ。ただ理由は分からないけど、それ以降の事故の日までの事を丸々忘れてる」
だから、俺達のことは覚えててユナの事を覚えてなかったんだよ。
そう話す2人も辛いんだろう。
ソクミン君は話し終えると、下唇を噛んで下を向いてしまった。
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作者名：タタラ ユイ | 作成日時：2023年6月22日 2時
