愛して愛された女医【stgr】

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「俺が家貸してあげるよ」



その声の主はモンちゃんだった



『どうしてここにいるの！？っていうか私モンちゃんに帰ってきたこと言ってないよね？』



「さっき部下からAがいたって聞いたから来てみた」



『そういえば無馬さんに伝えてたね、それで家貸してくれるの？』



「まあそういうこと。早く車乗って」



『わ、わかったから背中押さないでよ！皆お疲れ様〜！』



救急隊のみんなに別れを告げ、急かされるように車の助手席に乗り込む



確かに公共の場に長居するのはギャングである彼には避けたいことだろう



『ちょうどいいところに来てくれたよ〜でもアジトは流石に嫌だよ？』



「連絡くれなかったからめっちゃ探した、なんでアジトだめなの？」



『私公務員だからアジト出入りはまずいからかな』



「ふーん、じゃあうちのシマにあるマンション貸してあげる」



『マンションも持ってるの？やっぱりボスは違うね〜』



モンちゃんの前だとつい昔の名残りでリラックスしてしまう



そんな彼は今ではギャングのボス。



「Aは昔から情報掴むの早いからうちにも欲しいな」



『これでも私一応市長補佐のお偉い人だよ〜？絶対ギャングには入らないよ』



車の中で久しぶりに冗談を言い合うくらい話が出来た



「はい、ここの鍵渡しとくからずっと住んでもいいよ」



マンションの前まで送ってもらい鍵をもらって車から降りる



『ありがとう、家が見つかるまでね！悪いことしちゃだめだよ〜』



「無理、悪いことするよ」



まあ彼にとってはそれが仕事なので仕方ないと思いつつ



小さい頃からモンちゃんを止めれるのは私しかいないと言われていた程



信頼している友達だからお互い敵にはなりたくない



「おやすみA」



そう一言言って帰っていった



マンションは見るからに高級ホテルのような見た目。



渡された鍵の部屋番号に入ると



家具やキッチン用品全て揃っていた。



『こんなに揃ってたんだ、、またお礼しなきゃな』



私も自慢では無いが日本にいたころから金銭敵に余裕はあり、それなりの生活をしていたが



それより何倍も綺麗な装飾品などがあって



流石に触るのも怖くなってくる



用意してくれていたことに感謝しながら




『また明日からも頑張らなくちゃ、、！』



その日は眠りについた。

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