君と隣で笑い合う街【stgr】

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「そういう訳ではない、ワシは仕事のためにしてるんだ。


それが気に入らないなら好きにすれば良い」



そんな彼の冷たい言葉に悲しくて、私は部屋を飛び出していった



『少し頭冷やしてきます。』



リビングのテーブルに書き置きをして外に行った



この日は風も冷たくて指先がかじかむ



それでも遠くに行きたかった。



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Aが部屋から飛び出していった数分後



「はぁ、、言い過ぎてしまったか」



一件の電話が鳴った。



「もしもし、どうしたんですか？」



ｳｪｽ「ヴァンさ〜んそっちこそ何してるんですか〜」



「今は少し、、話し合いをしていてな」



ｳｪｽ「Aとの話し合いちゃんと終わった？」



何故彼が知っているのか不思議に思った



ｳｪｽ「私もヴァンさんの恋愛に突っ込む気はないんだけど、さっきAと会ったんだよ」



「そうだったのか、生憎悪い方向へ行ってしまったが、、」



つい仕事を優先してしまい、Aの気持ちに気づいていなかった



そしてそれを理解しろと無理に言ってしまった



ｳｪｽ「Aいないとヴァンさん抗争うまく行かないんだから頑張ってよ〜」



彼女がいないとどうもやる気が入らない



「あぁ、分かったよ」



そう言って電話を切り、すぐにGPSを頼りに彼女の元へ向かった。




ーーーーーーーーーーー



海の風は本当に冷たい。



そんな事を思いながら1人で砂浜を歩いていたら、見覚えのある黒い車が止まった



その車から出てきたのは間違いなく大好きなヴァンさんだ



『ヴァンさん、ここまでどう、、、』



言葉を言い切る前に



腕を引っ張られ強く抱きしめられた。



「本当にすまなかったA


ワシの事を想っていてくれる気持ちを蔑ろにするような事を言ってしまった」



珍しく弱気な彼に驚きながら



『私もごめんなさい、仕事って分かってるのに、、』



「いいんだ、Aが居てくれるだけで。



これからは仕事相手といえ付き合い方は変える



だからワシとずっと一緒に居てくれないか」



こんなにも私のために謝ってくれているのに許さないわけ無い



『ええ、もちろん一緒にいさせてください、！』



夕日の見える海で



彼と私は微笑みあった。






どれだけ喧嘩をしても



貴方のことは嫌いになれない。





私だけを



彼女として特別扱いしてね。

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