君と隣で笑い合う街【stgr】

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あまりのカッコよさに言葉が出てこなかったが



『と、とてもお似合いです……』



頑張って声を絞り出す。



直視出来ないほど似合っていて、完全に惹かれてしまったのかも知れない



「そんなに顔が赤いAは初めて見たな」



とまた笑っている彼



『え、あ、赤い、ですか？なんでだろうな、』



必死に自分の顔の赤さを誤魔化す



もちろん服は似合っているが、正直私の好みに寄っている



「着心地もいいしAに似合っていると言って貰えたならこれにしよう」



彼は私好みの服を買ってくれて、店を後にした



次に会えるのはスーツのサンプルを見せる時



『絶対気に入って貰えるもの作らなきゃ…！』



私はその日から毎日スーツの作製に取り掛かった



そして5日後、生地や形に納得したスーツが出来た



早速ヴァンダーマーさんに連絡するとすぐに来てくれると言うので



店を綺麗にしたり最終確認をする



「お待たせA、随分思っていたより早く作ってくれたんだな」



『はい！作り始めたら調子が良くって…！』



私は出来上がったスーツを見せると気に入ってくれたようで



「生地もデザインもうちの組織のイメージとぴったりでAに頼んで良かった」



デザイナーとして1番嬉しいことを言ってもらえた



『ありがとうございます！ではこのまま人数分作らせて頂きますね！』



「あぁよろしく頼む、それで出来上がったら一緒にどこかに出掛けないか？」



まさかのお誘いが来た。前から彼のことが気になっている私からすれば断る理由もない



『ぜひおでかけしましょう！』



作製をするモチベにもなって楽しみが増えた








１日でも早く素敵なものを作れるように。







貴方を想いながら





スーツを彩って。

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