君と隣で笑い合う街【stgr】

甘酸っぱい春【nkmng】 ページ23

農家✕警察官

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『もうそろそろ出荷できるかな〜』



私はここ、ロスサントスの中でも田舎の方で農家をやっている



季節によって育てる野菜や果物も変わるが色々な飲食店や市民に販売している



今は3月の終わり、桜が咲いている季節に旬の果物と言えば苺。



今日も朝から苺たちの世話をしていると



「Aおはよ〜」



ビニールハウスの入口から大好きな彼の声が聞こえた



『マンゴーおはよう！制服ってことはパトロール？』



私の彼氏で警察官の猫マンゴーだった



「この辺で事件あって今終わったから遊びにきた」



『そうだったんだ、お疲れ様ね』



彼が私の仕事場に来るのは珍しい



「この赤いのいちご？白いのもあるけどまだできてない？」



『いちごだよ！白いのはそういう品種でもう全部出来てるよ』



そういうと白いいちごが気になったのかいろんな角度から見ている



『白い苺見たことなかった？』



「うん、この街でAがくれる果物以外食べたことない」



友人だった頃からずっと野菜や果物をおすそ分けしていた



いつも美味しそうに食べてくれるからとても嬉しくて好意を抱くようになった



『白い苺食べてみる？多分完熟してると思うけど…』



と聞くと目をキラキラと輝かせて



「いいの！？食べたい！」



元気よく答えてくれる



でも彼は今明らかに仕事中なので



『お仕事終わったらまたここにおいで？苺の料理用意しておくからね！』



「わかった〜すぐに仕事終わらせてくるよ」



一度仕事に戻ってもらい、その間に美味しそうな苺を収穫しておく



『この苺他のより大きくておいしそうだからこれにしよっと、、』



そのまま食べる苺や



『この品種は元々甘いから砂糖少なめでいいんだよね』



ジャムにしてお土産用としても作っておく



これで後は彼を待つだけ。





ー数時間ー



他の仕事や家事をしながら待っていると



私服に着替えたマンゴーが帰ってきた



『マンゴーおかえり！』



「あぁ〜疲れた〜ただいまA」



確かに今日はパトカーのサイレンがたくさん聞こえていた



『とりあえずご飯食べる？おやつに白のいちごあるよ』



「俺いちご楽しみに今日がんばったよ」



なんと可愛い頑張り方なんだろう



普通のご飯を2人で食べて、食後のおやつに果物を用意した



『はい、苺だよ！真っ白で綺麗だよね』

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