君と隣で笑い合う街【stgr】

・ ページ20

彼は悩んだような表情を浮かべた



なのでもう一度ブレーカーを落して真っ暗にしておいた



「うおっ！？びっくりした〜」



驚いているが、今のうちに彼の腕に青い宝石のブレスレットを着けた



腕につけるため体に触れたが特に抵抗はされなかった



『じゃあそれだけだから私帰るね』



「ちょっとまっ、、」



なにか言いかけていたがすぐヘリに乗り込み逃げた



ーーーーーーーーーー


彼視点



彼女が帰ったあと電気は自動で復旧し、後輩たちも起きて来た



神子「もしかして盗られた？！」



と焦っていたが本当に何も盗っていなかったよう。



力二「何がしたかったんだ、、ってらだお腕に何つけてんの？」



と聞かれて腕を見てみると



綺麗な青い宝石の付いたブレスレットがあった



そして床には手紙が置かれていた





《らだおへ


警察の皆を巻き込んでしまってごめんなさい。

そのブレスレットは盗んだものでは無くて買ったものなので安心してね。

もし要らなかったら捨ててね。

お誕生日おめでとう


Aより》





と丁寧な直筆で書かれている。



力二「なるほどね〜？らだお怪盗にもモテるのかよ〜〜」



神子「ロマンチックすぎますね〜、、」



俺は彼女から貰ったブレスレットを腕から外してポケットに入れた





ーーーーーーーーーー




私視点



あれから数日後、市民として変装なしで宝石店を見ていると



後ろから聞き馴染みのある声が聞こえた



「こんにちは〜ここの宝石綺麗ですよね〜」



それはらだおだった



『こんにちは！そうなんです、思わず見惚れちゃって』



いつもは変装しているから今の私に気付いているかは分からないが、自然な会話をする



「俺も宝石のアクセサリー持ってるんですよ〜これなんですけど」



そう言って制服の袖を捲ると、そこには私がプレゼントしたブレスレットが着けられていた



『綺麗ですね、！すごくお似合いですよ』



犯罪者から貰ったブレスレットなんて捨てられると思ったけど着けてくれていた事が嬉しくて



思わず涙が出そうになったので



『ごめんなさい、この後用事があってすぐに行かなきゃ、、！』



宝石店を飛び出そうとするとすれ違いざまに



「ありがとう、大切にするよ」



と言われた。



彼は私に気付いていた。







“お誕生日おめでとう、大好きな彼”








次こそは




貴方の心ごと




奪わせて。

ハイスペックな彼【trngin】→←心奪う宝石【rdo】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す