君と隣で笑い合う街【stgr】

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2年近く警察として彼を追い、人質として追われる事もあった



毎回牢屋でたくさん話を聞いて、話しているうちに根は優しい人だと知って



そんな彼に私は完全に心を許していた。



『手荷物検査させてもらうね』



彼の手荷物を漁ると銃器はもちろんだけど



1つ気になるものがあった。



『この指輪は、、別に犯罪用じゃないよね』



綺麗な宝石の指輪だった



これを渡す相手がいるのかと考えてしまう



彼と付き合ってなんかないのに、嫉妬して



やっぱり私、犯罪者の彼を好きになってしまったんだ



「その指輪は後で説明するよ」



彼と私は少し気まずくなってしまった。



『よし、切符も切ったし送っていくよ！』



明るく切り替えす、すると



「俺さAを連れて行きたい所あるんだけどいい？」



『丁度退勤しようと思ってたしいいよ？』



退勤して牢屋から出てきたばかりの彼と車に乗り



どこかに連れて行かれた。



『どこ連れて行ってくれるの？』



「んー、お楽しみかな」



と曖昧な返事をされ、車の中では普段立場上出来ない話も今なら出来た



同期の話やボスの話を聞かせてもらってとても楽しかった



車を運転する彼の横顔は整っていて、夕日に紫髪も照らされている



「着いたから降りようか」



外を見るとここは綺麗な浜辺だった



『こんな綺麗なところあったんだ、、！』



「この前ヘリでここ見つけて連れてきたいなと思ってさ」



波の音も素敵だけどなんで私を連れてきたんだろう



『そういやなんで私を連れてきてくれたの？』



彼はバツが悪そうに



「ちょっとAに伝えたい事があったから」



『伝えたいことって、、？』



「もう何回も警察とギャングとしてチェイスしたり戦ったりして



時には撃たなきゃいけないときもあったけど、



俺Aの事だけは撃ちたくなかったんだよね」



『そうだったんだ、』



「これまで立場が違ってずっと伝えられなかったけど、どうしても聞いて欲しい」



『なんでも聞くよ』



「敵対の立場にいるけど俺はAの事が好きだよ。だから付き合って欲しい」



両想いでとても嬉しかったけどすぐに返事は出来なかった



『ありがとう、！私も那須くんの事好きだよ、でも付き合うのは立場的に難しいかも、、』



彼はギャングであり犯罪もする



警官の私と付き合うのは世間的にも難しいだろうという事を伝えた



「そうだよな、ごめん忘れてくれ」

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