〆切

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〆．




人通りのあまり多くない道。石ころを蹴りながら、のんびり歩く。



「なー、ちょっとええ？」



「‥‥‥‥‥‥‥」



「無視せんといてー！」



新手のナンパか。そう思ったけど、なんか可哀想だから返事する。



「なんですか」



「あ、こっち見た〜！良かった、僕のこと見える？」



「は？」



見える？って、逆に見えない人いるの？童顔で、八重歯で、色白で、ニコニコしてる男の子。‥‥‥よく見たら、浮いてる？



「Aちゃん、やんな？僕は〜‥‥大ちゅん！大ちゅんって呼んで！」



「え、何者？ユーレイ？」



「ちゃうよ〜！もっと素敵なもん。妖精やで！！」



「は」



信じがたい事実。妖精？マジで？浮いてるからマジかな？



「ちょっと話あるから、とりあえずAちゃんの家行こう」



「話？」



「うん、君が若干嫌ってる永瀬廉について」



‥‥この妖精、本当に不思議。いや、妖精ってことも不思議だけど。なんで、廉のこと嫌いってわかったのか。




〆．

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