〆切

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〆．




「俺、今日は違う道で来てん。そしたら道迷ってさ！その子に、案内してもらっててん」



「あ、やからここにおったんや」



「それより、はよ紫耀に会いに行けば？面会時間終わるで」



「あ、やば。じゃあな！」



たたっと駆けていく廉。あかん、なんか心臓に悪いわ、いろいろと。



「あの、ありがとうございました」



「えーよえーよ！君が噂のAちゃんやんな」



「噂？」



「廉が、いつもAちゃんの話するから。彼女おんのに、悪いやっちゃなー」



けらけら笑うその人は、どうやら廉とかなり仲のいい様子。



「あ、俺、小瀧望っていうねん。仲良くしてな！ため口でよろしく」



「え、うん」



「‥‥‥さっきのこと、深くは聞かん。でも、Aちゃんって紫耀と仲良かった？」



「‥‥‥‥今日、仲良くなったの」



「そっか」



「あのさ、望くんは、廉と紫耀くんのこと、どう思ってる？」



いきなりこんな質問、困るかな。でも、廉や紫耀くんを必要としてる人が多いほど、



私の気持ちは固まっていくから。




〆．

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