17 ページ17
Side謙太郎
服屋を出てから今度は俺じゃなくて
Aが黙って考え込んでいた。
謙太郎「俊太郎？どうしたの？」
A「お兄さん……」
そう言うとAは橋の手すりに手をかけた。
謙太郎「ちょっ、A？」
A「嬉しかった」
は？
A「お兄さんに出会って、
今まで知らなかったことが沢山知れた。
ご飯を一緒に楽しく食べること、
洋服を買ってくれること、
笑うこと、楽しいこと…………。
でもね、こんなにいい思い私がしちゃっていいのかなって。
幸せはいつまでも続かない。
だから自分の手で終わらせたいの。
また、あの日々に戻りたくないから」
A…………。
A「お兄さん、ごめんね。ありがとう。
楽しかったよ……」
そう言ってAは後ろへと倒れた。
.
.
ｶﾞｼｯ
俺は川へ落ちていくAの腕を掴んだ。
A「えっ……？」
謙太郎「何やってんだよ！！」
俺は叫んだ。
謙太郎「ここで死んでどうすんだよ！
お前にはまだ未来がある！
今終わらせたら、この先もっと
楽しいことがあるのに感じられないぞ！」
A「っ、別にお兄さんには関係ないでしょ」
謙太郎「関係なくねぇよ！！
俺以外にお前のことちゃんと見れるヤツいねぇだろ！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 114人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆーみん - すごい良かったです！ 謙ちゃんの作品でなかなかいいものが見つからない中、とっても良かったです！これからも違う作品で頑張ってください！ (2020年8月9日 20時) (
レス) id: 786fce4605 (このIDを非表示/違反報告)
阿部月姫(ｶｸﾞﾔ)(プロフ) - 雪見涼香さん» こちらこそありがとうございます！既に連載が終わっているにもかかわらず、こちらの作品を見つけて読んでくださり感謝しかありません。 (2019年12月22日 21時) (レス) id: 61d19ea87d (このIDを非表示/違反報告)
雪見涼香 - 今中2で、知り合いに安井くん知ってる人がいなくて。このお話めっちゃいいです！作ってくれてありがとうございます (2019年12月22日 19時) (レス) id: b5becbd2a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：�盒矯�姫
| 作成日時：2018年12月25日 18時
