#29淡いブルー ページ9
光はもう、ここにある。
ここにあるのに、つかめない。
ここから出たい。
今すぐルフィの元へ帰って、安心させてあげたい。
けれど、私の頭の中の爆弾は消えない。
ルフィのそばに爆弾がいるわけにはいかない。
ル「Aっ!!」
信じてない。愛してない。
けれど私の大切な人は、こんなにも私を心配してくれている。
もう一度、生きて会いたい――――!!
私のその言葉にこたえるかのように、頭の中に言葉が入ってくる。
そうだ････････････。
どうして今まで気づかなかったのだろう。
私は悪魔の実の能力者。
その能力者の体に埋め込まれるもののほとんどは････････････水に溶ける。
昔そう教わった。
つまり、私が身を海に投げればルフィが巻き込まれることはない。
爆弾が私の頭の中で溶けるから。
運が良ければ助けてもらえるけど、その確率はかなり低い。
それでも、もう生きる道はそれしかない。
私はこの可能性が少ない道に･･････私の全てをかける。
私がみた光･･･････私が惹かれたこの光は、ルフィが私に教えてくれた生きる道。
もう一度ルフィに、生きて、笑って会いたい。
だから私は―――――――
私はかすかに見える小さな淡いブルーの世界に身を投げ出した。
ルフィの声がかすかに聞こえる。
体が重い。動かない。苦しい。
それでもルフィに会えるなら････････････私はどんな運命も受け止める。
絶対に、私はルフィから離れない。
神様でも、私とルフィを引き離すことは出来ないのだから―――――
ル「おいっ!Aー!!」
ルフィは自分の力も忘れて海に腕を入れる。
その瞬間、全身の力がルフィから出て行くのを感じた。
海にはさっきまで見えていたAの姿はなかった。
ル「俺は････････････好きな一人、守れねぇ･･･････････!!!」
ルフィの流した涙が、広大な海に小さな波紋を広げた。
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*+°ルミエール°+*(プロフ) - 彩乃さん» ありがとうございます♪更新少し遅くなるかもしれませんが、なるべく努力はするのでこれからもよろしくお願いします! (2016年9月1日 23時) (
レス) id: 4b8838eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(プロフ) - 続編おめでとうございます！ルフィとの関係が気になります！！ (2016年9月1日 22時) (レス) id: 04a68e04ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*+°ルミエール°+* | 作成日時：2016年8月25日 22時
