#35今と昔の家族 ページ16
貴「親父さんって……船長のこと？」
マ「ああ、そうだよい。俺らは家族だからな」
家族という言葉を口にしたときのマルコの顔は、いつも以上に輝く。
こんな優しい親父さんがいるから、こんな優しい息子が生まれたのだろう。
貴「…………家族って、いいものなの？」
マ「どういう意味だよい」
貴「…………私の思い出した限りの記憶では、家族である父と母はいなくて、私は兄を置き去りに国を逃げた」
マ「…………!?」
国を逃げた_______
その言葉に、マルコは目をぱちくりさせる。
いつもはあまり上がらないまぶたが、今の一瞬だけぴくりと反応していた。
貴「…………私にとっての家族は、裏切り裏切られの組織。そう私には見えた」
マ「でも今は、俺が家族だよい。今のお前にとっての家族は、どんな風に見えるよい」
貴「…………あたたかくて、優しい…………」
マ「それで充分だよい」
私は、マルコが言葉の魔法使いに見えてしかたなかった。
マルコの放つ一つ一つの言葉が、私の心を和ませ、温めてくれる。
家族って、こんなに穏やかで優しいものなんだ…………。
これが本当の‘家族の形’なら、私は一生ここにいられる。
だって、家族は家族を見捨てないから。
少なくても、この白ひげ海賊団はそうだった。
マ「着いたよい」
白ひげ海賊団一家の大黒柱、白ひげの部屋の扉が開いた。
今日からこの人が、私の父__________
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*+°ルミエール°+*(プロフ) - 彩乃さん» ありがとうございます♪更新少し遅くなるかもしれませんが、なるべく努力はするのでこれからもよろしくお願いします! (2016年9月1日 23時) (
レス) id: 4b8838eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(プロフ) - 続編おめでとうございます！ルフィとの関係が気になります！！ (2016年9月1日 22時) (レス) id: 04a68e04ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*+°ルミエール°+* | 作成日時：2016年8月25日 22時
