#30蒼い炎 ページ11
蒼い炎････････････？
あなたは、誰？
ここは、どこ？
私は、誰――――――？
力が入らない体を起こす。
髪の毛はぬれているが、衣服は着替えさせてもらったのか全く濡れていない。
ふわふわしていて気持ちよかった。
頭には包帯が巻かれていた。
何か分からないけど、すっきりとした感じもなくはない。
ただすっきりしないのは、この状況と自分自身にだった。
貴「私は、誰――――？」
思い出せない。
何もかも。
名前も故郷も何者なのかも････････････。
怖い･･････。
体がガタガタ震える。
ここはどこ･･････!?
私はこれからどうなるの･･････!?
そのとき、突然あいた扉の音で、私の体がびくんと反応した。
さらに部屋に入ってきたのは、目があまり開いていない恐そうな人だった。
いや、今のわたしから見たらこの世のすべての者が恐怖にしか映らない。
私をどうする気･･････？
？「お前、何者だよい」
外見とは違い、少し優しみを含んだ声。
････････････なんてものじゃない。
私を警戒している。
身元の分からない私がいつ暴れだしてもいいように身構えている。
？「･･････何か言えよい」
怖くて、口から言葉が出てこない。
体も動かない。
ひどい汗。喉の渇き。
彼の目には私がどう映っているのか。
そのときなぜか、私の腕が凍り始めた。
凍った腕が、ベッドの中にぬぅと入っている。
突き抜けているかのように。
貴「ひっ!!」
私が驚く以上に、彼の方が何倍も驚いていた。
この凍った左腕を見て･･････。
？「お前、それ･･････」
彼が何かを言おうとした時、今度は私の左腕はマグマと化した。
貴「きゃああぁぁぁ!!」
私は取り乱す。
自分で自分に怯えている私に、彼は蒼い炎をまといながら近づいてきた。
蒼い炎････････････
なんて･･････きれいなんだろう･･････
私の脳裏を何かが走る。
前にもあったこの感じ。
私の口から唯一出た言葉。
自分でもわからないその言葉は･･････････････
貴「ルフィ･･････････････････････････」
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*+°ルミエール°+*(プロフ) - 彩乃さん» ありがとうございます♪更新少し遅くなるかもしれませんが、なるべく努力はするのでこれからもよろしくお願いします! (2016年9月1日 23時) (
レス) id: 4b8838eaa9 (このIDを非表示/違反報告)
彩乃(プロフ) - 続編おめでとうございます！ルフィとの関係が気になります！！ (2016年9月1日 22時) (レス) id: 04a68e04ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*+°ルミエール°+* | 作成日時：2016年8月25日 22時
