第2話 かけられました 麗日SIDE ページ3
輪生、と名乗る少年を目の前にして、え…まさかあの輪生？ と瀬呂くんが質問を投げかける。
……いやまさか。
だって彼女は女の子だ。 こんなガタイはガッチリとはしていないし、何より身長だって私と変わらない、それに比べ輪生と名乗る彼は180cm近くある。
似ている点と言えば髪色と目の色、雰囲気ぐらいだが…も、もしかして兄弟…とか？
でも、だとしたらなんでここに？
そもそも彼女から兄弟の話なんて聞いたこともない。
幼馴染の切島くんだって、同中の芦戸さんだってそんなニュアンスの話を一切言わない。
何より今ここにいる芦戸さんが一番驚いていた。
「Aブラザー!? イケメン!!!」
タイプ! と黄色い声を上げる芦戸さん。
輪生？さんは困ったように何とも言えない顔をしたかと思うと、相澤先生見てない？とドア付近にいた青山くんに声をかけていた。
青山くんはいつもの調子で、見てないよ☆と答える。
すると輪生？さんはそっか、とガックリと肩を落とした。
「あー…どうっすっかなー…鋭は今事情説明しに教員室行ってるし…まだそっちにいんのかな、先生」
うわ言のように呟き教室内に入ってくる。
ツカツカと迷うことなく席へ向かう輪生？さん
そしてリュックを置いたその席は―――間違いなく、Aちゃんの席だった。
クラスはもう半パニック状態。
一体どうすればいいのか分からない空気の中、席に着いた状態でうたた寝していた轟くんが起きた。
そして轟くんの後ろ――つまりAちゃんの席に座っている輪生？さんを見て轟くんが首を傾げた。
「おはよう、輪生。 …なんか雰囲気違ぇな、髪切ったか？」
「そっち!?」
いや、たしかに短いけども！
轟くんの発言に困惑したクラス一同が一気に冷静になった。
輪生？さんは困ったように笑う。
「切ってはないよ。 今朝変な人に個性かけられてね…」
一応すれ違ったマイク先生に事情話したらとりあえず…って、男子の制服渡された。
似合うかな。
そう言って輪生？さんは今度は無邪気に笑った。
続く (更新停止中)
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カトラリー(プロフ) - 彼岸花さん» 外れてます大丈夫です！対応ありがとうございました〜これからも陰ながら応援してますね！ (2018年3月25日 1時) (
レス) id: 08ded791e4 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花(プロフ) - カトラリーさん» ご指摘ありがとうございます！ 外し忘れていたみたいです！ 現在ちゃんと外れてますかね…？ (2018年3月24日 23時) (レス) id: 1f046206e1 (このIDを非表示/違反報告)
カトラリー(プロフ) - ひょっとしてオリフラ外し忘れてます…？一応確認お願いします、気のせいならいいのですが…… (2018年3月24日 18時) (レス) id: 08ded791e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼岸花 | 作成日時：2018年3月24日 4時
