One more time. (ページ20)

今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:2,146 hit

＿＿１９ページ20

.

金曜日の仕事終わり。
昼間チャニョルに誘われ、ベッキョンを含めた３人で食事をすることになった。

｢チャニョルのやつ遅せーな｣

｢そうですね。ちょっと連絡してみます｣

言い出しっぺのチャニョルが集合時間になっても現れず、４人掛けのテーブルに向かい合って座るベッキョンはスマホの画面を見ながら呟く。

“ Aごめん！打ち合わせが長引いてて遅れるㅠㅠ 先飲んでて！ ”

スマホのスリープを解除するとチャニョルからのメッセージが画面に表示された。

｢遅れるから先に飲んでてって｣

｢え、まじ？｣

ベッキョンに向けてスマホを差し出すと、それを確認した彼は小さく溜め息を吐いた。

｢大丈夫ですかね？｣

｢んー、今日はアイツが得意にしてるタレント事務所との打ち合わせって言ってたから大丈夫だと思うけど｣

こっちのことは気にしないで大丈夫だよ、と返信してからスマホを伏せた。

｢いつ来るか分かんないし先に飲むか｣

｢ですね。チャニョルには申し訳ないけど… ｣

｢ビールでいい？つまみも適当に頼むわ｣

はいお願いします、と返すと彼はメニュー表片手に呼び出しベルを押した。

→

.