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[ ジュンミョン side ]
｢お前の仕業だろ｣
彼は背筋が凍るようなトーンで呟いてこちらを睨み、グラスの中の焼酎を呷った。
｢なにが？｣
｢とぼけるな、Aのことだよ｣
企画部の新人さん優秀なんだってね、と返せば彼は眉間にしわを寄せ、険しい目つきになる。
｢わざわざ、ウチに寄越したのか｣
｢さあ｣
｢ケンカ売ってる？｣
｢酔っ払って泣きながら、Aに会いたい、謝りたいって言ったのは、どこのどいつだよ｣
それまで険しかった彼の表情がまたたく間に血の気を失った顔に変わり、目の前にある焼酎の瓶を掴むと一気に飲み干した。
｢あー、なにしてんの ｣
｢…… 余計なことすんな｣
｢余計？彼女は優秀だったから本社に異動させただけだよ。会社に有益な人材だからね｣
｢………チッ｣
｢素直じゃないな〜ミンソクは。そんなじゃ、あの子とヨリ戻せないよ？｣
そんなの今さら無理だろ、と蚊の鳴くような声で言いテーブルに突っ伏した親友を横目に、少し中身が残っていたグラスを空にした。
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作者名：ココア豆乳 | 作成日時：2021年7月1日 17時
